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けいちゃんのフラガール日記・10「当時の新聞・その3」

フラ新聞2・1

 

 50年前の新聞その3です。読みにくいかもしれないので今回も記事をまんま下に記します。

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女性登場

フラメンコが好き

 歌う踊り子「惠ちゃん」

いわき市常磐藤原町の常磐ハワイアンセンター専属常磐音楽舞踊学院の踊り子
斎藤 惠子さん(二〇)
惠子さんは福島市入江町出身で、同センターのオープン(四十一年一月十五日)前の四十年四月一日に常磐音楽舞踊学院の第一期生として二十人の踊り子と一緒に入学した。
彼女は福女を二年で中退、あこがれの踊り子を夢見ながら、上浅貝の同学院の寮生活にはいった。
生まれながらの美ぼうと大柄なからだは、仲間から”惠ちゃん、惠ちゃん”と大もて。また踊りも一、二を競うほどの上達ぶりだったが、ついに同学院のナンバーワンになり、いまではセンターを訪れるお客さんに非常な人気がある。
彼女はまた、大ホールで「湖畔の宿」「赤いグラス」「誰よりも君を愛す」「さよならはダンスのあとに」などを歌いまくる美声の持ち主でもある。
踊り子といっても、だれでもがじょうずに踊れるものではない。一人前に、なるまでは並み大ていの努力が必要である。
彼女の毎日は午前七時四十五分に起床、同九時三十分からレッスン、十一時に昼食を終えると同学院からハワイアンセンターまでの3キロ半を専用バスで毎日通勤、午後零時半からビーチと大ホールの舞台でフラメンコ、タヒチ、フラダンスを踊りまくる。その間に得意ののどを披露する。
彼女は「フラメンコ踊りは一番すきですが、精神的につかれます。またタヒチ踊りは肉体的につかれます。」といってほほえんだ。
毎月一回は福島市の実家に帰るのが、何よりの楽しみのようだ。
月給手取り二万八千円というから女性では高級サラリーマンである。

 

 

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ベニータアントニオ フラメンコスタジオ
東京都調布市仙川町2-18-21 グレース仙川401
03-5384-5679
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けいちゃんのフラガール日記・09「けいちゃんと3人シスターズ」

ベニータ常磐フラ・01縮小

 

 ベニちゃん、いや、けいちゃんかわいい~。 

 

とにかくオープン当初のけいちゃんたちはステージをこなしながらもレッスンで少しずつレパートリーを増やす日々でした。常磐ハワイアンセンターは毎日営業で休みなしだったからダンサーたちは2人くらいずつ交代で休みを取れました。

「でもやっぱり日曜日やりたかったよね、お客さん多いし。日曜日休みだと『えーっ淋しーぃ!』ってなったよ。」

「そりゃお客さん多いと踊っててもうれしいもんね。」

「でも中には日曜日休みたいコもいたから『日曜日ハーイ!(挙手)』って喜んで休んでたね。今日はあまり激しく腰振れないのっていう事情の女子もいるからそんなコはタヒチアンはパス、それで毎日出番前にタヒチアンの総踊りの列順を決めるのよ。ステージに横一例に並ぶからね、誰か欠けると背の高さがデコボコになっちゃうからみんな並んであなたこっち、あなたはそっちって。大変だったよ。」

「フラダンスは大丈夫だったの?」

「フラは小分け群舞だったからいいの。」

「ステージはプールサイドの大きい舞台?」

「ハワイアンとタヒチアンはそこ、フラメンコは大ホールでやったよ。」

「エスパニヤカーニとアルルの女でフラメンコショーやったの?」

「んんん、フラメンコショーじゃなくていいの。男の人の楽隊が演奏したり女子の吹奏楽団が演奏したりして、その間にフラメンコ踊ったり、そのうち歌の上手い人が歌をうたったり。そのうちあたしも歌ったよ。」

「歌ったんかい!みんな歌ったの?」

「上手い人だけ。だからソロで歌ったのはあたしだけ。ちゃんとレッスンも受けたんだよ。」

 レッスンはたぶん例の稽古場。初めは「ばんじょ」の先生が来て♪まぁーまぁーまぁーまぁーまぁー♪的な音階練習等をやって、

「なに、バンジョーってウェスタンで弾くテンテレレテテンテンテンテンテンいうやつですか?」

「こらっ、違うよ。ばんじょ、磐女。磐城女子高等学校の音楽の先生。私は福島女子高等学校だから福女、どっちも名門だよ。あれっ、磐高だったかな?」

 ということで、最初の頃は地元の学校の音楽の先生が簡単な発声練習とか唱歌、学院歌なんかを教えて、とにかく声が前に出る何人かはハワイアンセンターがオープンしてから、東京から週1回くらいの割で通って来てくれてた女の先生に、そして別の日には全員でやっぱり東京からの男の先生に習うことになったようです。けいちゃんは女の先生にも習うことになりました。

「その先生がすごいのよ。髪の毛が真っ赤で眉毛を真っ茶色にガーーッと描いてあってびっくりしたよ。藤原先生って言ったかな?」

「その先生には誰と誰がならってたの?」

「あたしとマサちゃん(本田正子さん)と国見サチ子だよ。趣味のサークルじゃないんだからちっちゃい声で『ぁ”~ぁ”~ぁ”~』しか声出せないようなコは悪いけど使えないんだっていう会社側の判断なんだよ。

「お客様がお金を払って入場する舞台で歌うからにはプロだからね。」

「そうだよ。それで髪の毛赤くした女の先生が来た日は一人ずつ呼ばれてレッスン受けるのよ。」

「どれ位、30分位?」

「そう、その位だったね、あたしたち3人と男の人でサックスの遊座(ゆざ)さんと司会の女の人のみんなで5人だったと思うよ。」

「休憩時間にやったんだよね。」

「そう、その頃は昼のステージと夜のステージの間にいっぺん寮に帰ってたんだよ。それで寮の稽古場で。ピアノがあるから歌の稽古だよ。」

「けいちゃんたち3人は順番に歌のレッスン、他の人たちは?」

「みんなは部屋で休憩。だけど、ある日夜に帰る時、日本刀持った男がバスに乱入してきてそれからはバスでの往復を減らそうってんで休憩時間もハワイアンセンターで過ごすことになったんだよ。センターも儲かってきてたからセンター内に稽古場だのなんだの増設してたんだよ。」

 バンの運転は桐原のおじさん、バスの運転はマルちゃん、ショーが終わると全員バスに乗って寮まで帰るんだけど途中、山の中腹にお菓子屋さんがあって「おじさん止めてー!(やめてー!じゃなくてとめてー!です。)」ってみんなで飛び降りておせんべ、ソフトサラダとか甘いのとか「わしらはビール(けいちゃん談)。」買って寮に帰って飲んだり食ったりしてたそうです。

「それで日本刀男が入ってきて大丈夫だったの?」

「目つぶって頭かかえてたからどうなったかあんまり覚えてないのよ。50年も前だし。」

「それで、けいちゃんたちが歌い始めたのはいつからなの?」

「1年とちょっと経ってからかな?」

 常磐興産としてはハワイアンセンターをオープンしてプールエリアのメインステージでフラとタヒチアン、大ホールで男性楽団と女子吹奏楽団とスパニッシュダンス(すいません、まだフラメンコとは言いづらい)を出し物として始めながらもお客様のことを考え次の手段をとして歌い手も養成した感じだと思います。もちろんハワイアンやタヒチアン、フラメンコのナンバーやバンドのレパートリーも徐々に増やしてはいたと思うのですが、いつどこへ行っても素敵なパフォーマンスが見られる環境を作りたいと様々な手を考えたようです。そこで歌手を育成してお客様を飽きさせないようにしようと思ったのでしょう。歌手といってももちろん炭鉱のおじさんたちが主役ですよ。

 さて、けいちゃんたち歌の特訓団はそれぞれ歌のレッスンを受けて時々3人一緒にグループで習ったりもしたそうです。

「あたしがソロで歌う時は衣装のおばさんに注文してマリリン・モンロー的なタイトなシルエットの赤い衣装を作ってもらったよ。微妙な採寸とかがある時は富沢先生っていう衣装の先生がかかわってくれたね。3人で歌う時はカスリの揃いの浴衣を着て『何とかシスターズ』って名前で歌ったのよ。」

「なんて言う名前だったのかね?」

「えーっと、なんだったかなぁ。」

「じゃ、3人シスターズで。」

「それが1年ちょっと過ぎてから。で、も少し経ってからゲスト歌手が来るようになってバンドのおじさんたちもどんどん腕を上げたよ。目を見張るようだったよ。ゲスト歌手が来るようになってからも初見で譜面通りに弾けるようになってたよ。」

「ゲストも来てたのかね?」

「オープンしてから2年位してからかな?芸能人っていうか本職の歌手の人を呼ぶようになったのよ。橋幸夫とか杉良太郎とか、ただ坂本スミ子とかアイ・ジョージとかがゲストの場合は曲のスタイルやノリが全然違うからバンド連れてきてたよ。」

「どんなバンドと来てたの?」

「組合せは忘れちゃったけど、有馬徹とノーチェ クバーナは来てた。あとハワイアンバンドで大橋節夫とハニー アイランダースとか山口軍一とルアナ ハワイアンズ。ハワイアンの人たちは巨大プールの方のステージでの演奏だったけどね。」

 というわけで

「昼は大ステージでフラやタヒチアンを踊って、みんなが楽屋なんかでぐだっとしてる時にメイクをし直して衣装を着替えて大ホールで赤い髪の藤原先生に習った「赤いグラス」だの「湖畔の宿」だの歌ってカスリの浴衣に着替えて三人シスターズだよ。」

「3人シスターズでは何を歌ったの?」

「忘れちゃったぁー。だけど」

「で、フラメンコは?」

「もちろん踊ったよ。 」

 では、続きは次回で。

 

 

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